【CD】ビルヒニア・ロペス「プエルト・リコのボレーロ姫」

ディスコロヒア・レーベル 4枚目のCD 

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こちらも、普段は聴かないジャンルの音楽

という素人モードでは

「ボレーロの歌姫」と当たり前のように使用されているけれどピンと来ない

ボレロと聞いて思い浮かぶのはラベル

今の世の中検索をかければパッと分かるだろうと思っていたのに、

ラベルに引きずられてか、お目当てはなかなか出てこない

 

そんな状況でまとめてみると

スペインのダンス音楽でその後キューバに、

そしてメキシコを中心に広がったラテン音楽のようだ

前回のサローマはマレー・ボレーロとなっており、

スペイン語に特化したものでもないらしい

 

エル・スール・レコードのコラムでは「キューバ発祥のバラード音楽」と

端的に表されており、なるほどここから世界に伝播されていったのか

 

 

 さて、CDは

1957年の録音からスタート

ビング・クロスビー的には上流社会の翌年

世間的にはエルヴィス登場の翌年

 

まずは哀愁ただようレキントギターの音色に導かれて始まるこの曲から 

① 解説にあるようにドシラソファミレドから始まる歌詞が歌われている

ようだが、解説を読んで初めて、おお!そうかとなる

やはり、馴染みのない音楽は、こういった解説がすごく面白い

 

② 言語的には全然違うはずなのに、なんだか昔の日本の歌謡曲を彷仏とさせる

すごく控えめに男性コーラスがバックを務めているしね

 

 

RCA専属に変わった1958年のアルバムから

前曲と打って変わってしっとりしてるのはバックがオーケストラのせい?

 

④ タイトル通り苦しさが伝わってくるような歌唱

 

⑤ ここまでが1枚目のアルバムからの収録

実はこのCD、最初の曲が楽しげなのでBGM的に聴くときは楽しいアルバムとしての扱い

3曲目からは、一転してしっとりした感じに

じっくり聞くと印象が変わるCD

 

なんて書いたものの

⑦ きらびやかな弦楽器(レキントギター)が終始活躍するすごく楽しい曲

⑨ まるでレキントギターとデュエットしているような曲

トリオとの演奏では基本的にはこういうスタイルになるのかな

 

⑩ 1961年頃の4枚目のアルバムは再びオーケストラがバック

この曲は離婚する旦那が作詞作曲をしたタイトルも「あなたが去っていくとき」と

そのまんまやんかの曲

 

8曲目からの選曲は

並べてみると、あなたの恋の約束は~あやまちゆえに~あなたが去っていく

なんてことを考えてしまうところをみると、歌には集中できていないのかも

しかし、オーケストラになると、途端にムード歌謡っぽくなるな

 

⑫〜⑰ 5枚目のアルバム「イン・プエルト・リコ」から

こちらのバックはトリオに戻っているので、レキントギターが存分に鳴っている

曲によっては、コーラスと絡んだりと煌びやかで楽しげ

特に、⑯はハネムーンをテーマにしてるからか楽しげ

 

⑱〜㉓

同じメンバーで録音したメキシコの曲を集めた6枚目のアルバムから

アルバム・タイトルはこのCDのタイトルにもなっている「優しい声」

 

⑲ ソラメンテ・ウナ・ベス

ビングもクーギーと英詞ユー・ビロング・トゥー・マイ・ハートで録音

色んなベスト盤に収録されている

 

 

㉓ 正直知らない曲のオンパレードなアルバムだけど、流石にこの曲は分かる

 

㉔〜㉖ 1963年発売の7枚目のアルバムから

プエルト・リコ讃歌

ボリンケンは、先住民の呼び方

 

ライナーは37ページの 労作

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 色は違えど、基本はこの顔

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 デジパック仕様の透明トレーの下にはSPレーベル

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2014年7月15日 OFFICE SAMBINHAから 2,940円