レココレの今月号は「1971年の音楽地図」
ここ何年かはこの切り口での特集がある
60年代後半のアルバムはかなり買っていたけれど
70年代に入ってからはそんなにないはず
と、指折り数えてみることに
雑誌掲載に限ってみると
アメリカのロック 14枚
イギリスのロック 16枚
ソウル 2枚
ブラジル 2枚
と合計34枚
中にはほとんど聴いていないディスクも
ある。もちろん
せっかくだから、しばらくの間
50年前にタイムスリップ
(普段はもっと前だけど)
今回はブラジルの1枚
ボサノヴァ=お洒落 な図式だけど
まさにジャケットもそれを象徴するような1枚
ただし、レコードは2枚組(CDは1枚に完全収録)
ジャケットは必然的にダブルに
ということで、ネットでヒットするジャケット写真は上のように
ナラも上向き
タイトルもポリドール・ロゴも上向きだけれど
本来の形はこう
カパッと開いて写したいところだけれど
背表紙に割れ目ができるのは耐え難い
と、開く角度はここまで
おかげで、内面の「霧にけぶるポンテ・なんとか」はしっかりみていない
まあ、イメージ写真みたいなものでしょうから
タイトルはボサノヴァだけど、オビのジャンルはMPB
実はこの帯、別に置いていたのでじっくり見るのは久しぶり
このCD、パーソネルが出ていないな~
ジャケット裏面には、それらしいクレジットがありそうだけど
30センチ・ジャケットをCDサイズにしているから文字がとてつもなく小さい
おまけにポルトガル語
シルバーアイにはレコードがいいのか
目にも耳にも優しいかも・・・
ライナーはエッセイ風で、聴いてみようかとは思わせるんだけれど
聴きながら、または聴いた後には資料的に物足りない
それでも歌詞訳詞の後にこちらが掲載
おお、英語じゃないか
字も大きいじゃないか
帯にもあるギター伴奏のトゥーカはパーティシペイション???
ギターが2本鳴っているのは、ホベルト・メネスカルかな
あまりに資料がなかったので今回ネットに色々当たると
ナラとホベルトの出会いはそれぞれ10歳と15歳?
付き合ってた?
よく分からんぞブラジル
CDでは24曲一気に収録されているが
元々は6曲ずつのサイド割り
ポルトガル語では LADO割り
基本的に1&2面は、ボーカルとギター、たまにピアノ
3面からは、フルートやチェンバロ、ストリングスなどがオーバーダブ?
24曲のほとんどがトン・ジョビン作曲
Lado 1 は、ジョビンのみで6曲
① 右からはスキャット、左から歌
ギターも右は軽やか、左のギターはスウィングしている
印象的な1曲目
パティ・ペイジを聞きすぎた耳には多重録音?
たぶん、トゥーカとホベルトのダブル・ギターに
ナラとトゥーカのボーカル
2曲目以降は一人で歌っている
有名曲が続いて極め付きの⑤
⑥ ピアノとギターが哀しき調べを奏でる愛の終わり
サイド・チェンジに相応しい
Lado2
唯一英語で歌われる⑧
⑨ これもよく聞く曲だけれど
ジョビンではなくヴィニシウスとカルロス・リラ
全体的に静かなサイド
2枚目Lado3
CDだとそのまま流れていくんだけれど
右からのチェロの音が象徴しているように重々しい表情
ところどころで左からストリングスも入ってきたりと
これまでとは表情が違う
⑭ コンガ&ギターの超有名曲
⑮ 左のきらびやかな音はチェンバロ?
⑯ ピアノ&ギターで進んで最後にフルートが加わる
⑰ 前半からフルートが鳴ってボーカルと対話しているみたい
このサイド、曲ごとに楽器を変えて試行錯誤なのか?
シンプルな1枚目が好み
Lado4
⑲ ギター2本のみのシンプル構成
やっぱりこのスタイルがイイ
⑳ ウッドブロック?にピアノもプラス、フルートまで登場するも
この有名曲には合ってるかな
㉑ チェンバロの音色が印象的
印象的なこの音は、自分の中でキンクスに直結しているんだなぁと思ってしまう
㉔ 最後はギター1本でしっとりと〆
原題は
dez 10
anos 年
depois 後で
ホベルト・メネスカル は、紙ジャケ大人買い時代にエレンコ盤を購入
トゥーカは知らないな~
同じ1971年にフランソワーズ・アルディの『私の詩集』でギター伴奏
我が家に唯一の彼女のコンピレーション
『私の詩集』からも2曲収録
同じギターが鳴ってました
2002/01/04 TOWER RECORDS 元町店 2,141円