【50周年】美しきボサノヴァのミューズ/ナラ・レオン

レココレの今月号は「1971年の音楽地図」

f:id:derbinglejp:20210529113244j:plain

ここ何年かはこの切り口での特集がある

60年代後半のアルバムはかなり買っていたけれど

70年代に入ってからはそんなにないはず

と、指折り数えてみることに

雑誌掲載に限ってみると

アメリカのロック 14枚

イギリスのロック 16枚

ソウル 2枚

ブラジル 2枚

と合計34枚

中にはほとんど聴いていないディスクも

ある。もちろん

せっかくだから、しばらくの間

50年前にタイムスリップ

(普段はもっと前だけど)

 

今回はブラジルの1枚

f:id:derbinglejp:20210529113203j:plain

ボサノヴァ=お洒落 な図式だけど

まさにジャケットもそれを象徴するような1枚

ただし、レコードは2枚組(CDは1枚に完全収録)

ジャケットは必然的にダブルに

ということで、ネットでヒットするジャケット写真は上のように

ナラも上向き

タイトルもポリドール・ロゴも上向きだけれど

本来の形はこう

f:id:derbinglejp:20210529113209j:plain
f:id:derbinglejp:20210529112807j:plain

カパッと開いて写したいところだけれど

背表紙に割れ目ができるのは耐え難い

と、開く角度はここまで

f:id:derbinglejp:20210529113212j:plain

おかげで、内面の「霧にけぶるポンテ・なんとか」はしっかりみていない

まあ、イメージ写真みたいなものでしょうから

 

 

f:id:derbinglejp:20210529113222j:plain

タイトルはボサノヴァだけど、オビのジャンルはMPB

 

実はこの帯、別に置いていたのでじっくり見るのは久しぶり

このCD、パーソネルが出ていないな~

ジャケット裏面には、それらしいクレジットがありそうだけど

30センチ・ジャケットをCDサイズにしているから文字がとてつもなく小さい

おまけにポルトガル語

シルバーアイにはレコードがいいのか

目にも耳にも優しいかも・・・

 

ライナーはエッセイ風で、聴いてみようかとは思わせるんだけれど

聴きながら、または聴いた後には資料的に物足りない

それでも歌詞訳詞の後にこちらが掲載

f:id:derbinglejp:20210529113237j:plain

おお、英語じゃないか

字も大きいじゃないか

帯にもあるギター伴奏のトゥーカはパーティシペイション???

ギターが2本鳴っているのは、ホベルト・メネスカルかな

 

あまりに資料がなかったので今回ネットに色々当たると

ナラとホベルトの出会いはそれぞれ10歳と15歳?

付き合ってた?

よく分からんぞブラジル

 

CDでは24曲一気に収録されているが

元々は6曲ずつのサイド割り

ポルトガル語では LADO割り

 

基本的に1&2面は、ボーカルとギター、たまにピアノ

3面からは、フルートやチェンバロ、ストリングスなどがオーバーダブ?

24曲のほとんどがトン・ジョビン作曲

 

Lado 1 は、ジョビンのみで6曲

 

 

① 右からはスキャット、左から歌

ギターも右は軽やか、左のギターはスウィングしている

印象的な1曲目

パティ・ペイジを聞きすぎた耳には多重録音?

たぶん、トゥーカとホベルトのダブル・ギターに

ナラとトゥーカのボーカル

 

 

2曲目以降は一人で歌っている

有名曲が続いて極め付きの⑤

⑥ ピアノとギターが哀しき調べを奏でる愛の終わり

サイド・チェンジに相応しい

 

Lado2

唯一英語で歌われる⑧

⑨ これもよく聞く曲だけれど

ジョビンではなくヴィニシウスとカルロス・リラ 

 

全体的に静かなサイド

 

 

2枚目Lado3

CDだとそのまま流れていくんだけれど

右からのチェロの音が象徴しているように重々しい表情

ところどころで左からストリングスも入ってきたりと

これまでとは表情が違う

 

⑭ コンガ&ギターの超有名曲

⑮ 左のきらびやかな音はチェンバロ

⑯ ピアノ&ギターで進んで最後にフルートが加わる

⑰ 前半からフルートが鳴ってボーカルと対話しているみたい

 

このサイド、曲ごとに楽器を変えて試行錯誤なのか?

シンプルな1枚目が好み

 

Lado4 

⑲ ギター2本のみのシンプル構成

やっぱりこのスタイルがイイ

 

⑳ ウッドブロック?にピアノもプラス、フルートまで登場するも

この有名曲には合ってるかな

 

チェンバロの音色が印象的

印象的なこの音は、自分の中でキンクスに直結しているんだなぁと思ってしまう

 

 

㉔ 最後はギター1本でしっとりと〆

 

原題は

dez 10

anos 年

depois 後で

 

f:id:derbinglejp:20210529113217j:plain

 

ホベルト・メネスカル は、紙ジャケ大人買い時代にエレンコ盤を購入

f:id:derbinglejp:20210529113232j:plain

 

トゥーカは知らないな~

同じ1971年にフランソワーズ・アルディの『私の詩集』でギター伴奏

f:id:derbinglejp:20210529113227j:plain

我が家に唯一の彼女のコンピレーション

『私の詩集』からも2曲収録

同じギターが鳴ってました

 

2002/01/04 TOWER RECORDS 元町店 2,141円