【CD】ART GALLERY / THE ARTWOODS ~カーリングを見ていると取り出したくなるモッズ・ミュージック、そのモッズ・バンドが唯一残したアルバム~

 

ナンシー・シナトラのブーツを聞いていた時に

車に落としたCDから、たまたま流れてきたモッズのブーツ

おお、こんなんあったんや!とマイ・コレクションとの新鮮な出会い

そんな流れで聴きだして

オリンピックの女子カーリングを見て

ターゲットマークが想起されるためか

やっぱりモッズ・ミュージック、いいよね~

なんて思っていたのは、ウクライナ前の2月

また、忘れてしまってそれっきりというのもなんなので

我が家に2枚しかないアートウッズ

というか、このバンド

それ以上の音源、残してるのか?

ロン・ウッドのお兄さん、アート・ウッドが率いるモッズ・バンド

とは言え日本盤では持っていないので、他のメンバーは知らない

改めてライナーを見ていると

アート・ウッドはボーカル

デレク・グリフィス(ギター)

マルコム・プール(ベース)

ジョン・ロードハモンド・オルガンとピアノを弾いている

キーフ・ハートリー(ドラムス)

 

アルバムは1966年にデッカからリリース

シングルは1964年から1967年の間に

デッカから5枚、パーロフォンから1枚

シングルは、セレクションとしてボーナス・トラックに収録

①~⑫がアルバム曲

1曲目から泣き別れのステレオ全開で

右のギター、左のハモンドオルガン

雰囲気バリバリで

これぞ、モッズ!

冒頭から

アラン・トゥーサンソニー・バーク、スティーブ・クロッパーと、

当時のトンがってる若者の必須曲

ブラック・ミュージックで先制パンチ


③ things get better は、デラニー&ボニーもカバー

それは1969年だから、こっちの方が早い

 

④ Walk on the wild side

全編インストのこの曲は、映画『荒野を歩け』から

ライナーではD. となっているけどエルマー・バーンスタイン作曲

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映画は未見だけどこっちのポスターより

ジェーン・フォンダがフィーチュアされた日本版ポスターの方がコノミ

コレ調べてて、クインシーのバッタモン買う羽目に

bingcrosmycd.hatenablog.com



⑤ I keep forgettin

リーバー&ストーラーは有名だけど、チャック・ジャクソン

知らないな〜

ビルボード55位の知られざる一曲をカバーするのが

トンがってる証だったのか?

 

⑤~⑥ キープ繋がりという訳でもないだろうけと

キープ・ルッキンでカッコよくA面〆

 

B面は同年発売のマービン・ゲイ

⑦ One more heartache からスタート

ニューオーリンズ ⑧ work work work ときて

インスト1曲を片面に入れるのはオヤクソク?

 

⑩ If you gotta make a fool of somebody

キャッチーな曲だけど、1961年のジェームズ・メイ?

知らないね~

 

⑫ Don't cry no more

アルバム最後はボビー・ブラント

荒れ狂うオルガンでかっこよく〆

 

この一曲をじっくりとという感じでなく

トータルに流しておくのが最適

とにかく「カッコいい」

 

1966年のアルバムの後13曲目からはシングル集

時代は遡って1964年のシングルのカップリング2

 

⑬ レッドベリー Sweet Mary
オルガンを先頭にバンド全体の荒れ狂いようが素敵

 

⑭ If I ever get my hands on you

こちらもイントロのオルガン、途中のギターソロが印象的

 

⑯ She knows what to do

ちょっと調べきれなかったけど

レベナックはドクター・ジョン

 

この辺り「クール&ヒップ」な曲が続く

⑰ I take what I want

サム&デイブをドライブ感溢れる仕上がりに

 

㉑~㉔ EP "Jazz in jeans" の4曲を丸々収録

 

㉑がナンシー・シナトラの These boots are made for walkin'

あの独特の下降ラインが強調されていないのが残念

 

㉒ Taste of honey

もちろんビートルズの後だけれども

インストでやっているからハーブ・アルパート(1965年)がお手本?

 

㉓ 転調するアワー・マン・フリントもインスト

どっちがどっちか覚えられない邦題は『電撃フリント Go Go作戦』

 

㉔ なんだかあんまり特徴のない曲
作者クレジットのロードはメンバーのジョン・ロード

㉕ Brother can you spare a dime

ギターのイントロからは、まさかこの曲に繋がるとは思えないカバー

ビンクロはブランズウィックに録音

その時は大恐慌真っただ中

 

レーベルはドイツのレパトワー

デジパック仕様には、ターゲットマークのオンパレード

ブックレットのライナーの他に

簡単なカタログが入っている


2010/10/05 HMV(1,000円)