今回もアートウッズのCDを
我が家にある2枚のうちの残り1枚
ブツは前回と同じドイツのレーベル、レパトワーからのCD
こちらの発売は2000年
前回のCD『アートギャラリー』は2009年
9年の隔たりがあるとは言え、収録曲はどうして???の状態
前回のブツは、アルバム『アートギャラリー』丸々収録
bonus trackとして14曲のシングルを収録
こちらは、タイトル通り、シングル盤のみ18曲を収録
ただし、ボーナストラックとの差はたったの4曲
このため、しっかり聞くべきは③④⑧⑩の4曲
こちらでも、EP4曲をまるまる収録しているけれど
シングルの後に持ってきているから
時系列、時代の流れが逆行
激動のスインギン・ロンドン期だけに、少し違和感
聞き出して
お!モノラルじゃん
アートギャラリーがあまりに泣き別れのステレオだったので全編ステレオのイメージ
ならば、モノ&ステレオで万々歳
と言う訳にはいかず
ボーナス収録されているシングルもモノラルでした
「ポーランドを初めて訪れた西側のバンド」なんてことが書いてあるライナーを読むと
①② 1964年デッカ
③~⑥ 1965年デッカ
⑦~⑩ 1966年デッカ
⑪⑫ 1967年パーロフォン
⑬⑭ 1967年フォンタナ
⑮~⑱ 1966年デッカ EP
最後のEPは、フランス市場向けのいわゆるフレンチEP
3曲のカバーとジョン・ロード作の4曲目
あまりに同時代の売れ線を狙っているために
本国イギリスでこれを発売すると
「コマーシャルに日和った」と思われるから避けたとの事。なるほど!
③ Oh My Love を連呼する歌は、ヤードバーズのfor your Loveをイメージさせる
他愛もない曲
④ こちらにしか入っていない big city は、ジョン・ロード作
ディープ・パープルのファンなら押さえておかなければいけない?
③⑤⑥の他愛ない系は、マネージャーの趣味らしく
やらされ感があったりするけれど、次に来る
⑦は、ベースのハネ具合、ギターの切り込み方
満を持して乗り出してくるオルガンなどはノリノリ
そのB面⑧は、バンド作の超長いタイトルの1曲
歌なのか語りなのか最初の挨拶からして完全に失敗モード
セレクションから外す候補としては、真っ先に上がるモノ
曲は、最後までお遊び
⑨ グルーヴ感抜群のベースに乗っかってくる歪んだギター、コーラスを伴うボーカル
これぞ、モッズ!
⑩ こちらも、まぁ外すよね~と言う納得のB面曲
料理本というタイトルだけど、聞き取れる料理の言葉は、パンプキンとボイルくらいで
叫ぶ準備?とか
バットマン&ロビンがどうしたんだ?
日本語を母国語とする者には意味不明
まあ、外すんだから意味が分かっても大したことないんでしょう
⑬⑭ フオンタナに移った彼らは
『俺たちに明日はない』の便乗よろしく
モッズの聖地カーナビー・ストリートでギャングスタのいでたちを披露
その時は木製のマシンガンだったようだけど・・・
グループ名もセント・ヴァレンタイン・マサクルに変更
映画『ゴッドファーザー』にも、その現場写真が挿入されていた
「セント・バレンタインの虐殺」をグループ名にしたからかどうかは分からないけれど
大恐慌時代の「兄弟、10セント貸してくれないか」をカバー
歌詞に「アルと呼んでくれ」と一節があるからB面に繋がるのかと思ったら
B面のアルはカポネのこと
⑭ フォレスト・ガンプとは違うよとわざわざ書かれているガンプ名義のこの曲はジョン・ロード作
⑮~⑱は、1年逆戻り
しかも、日和った作品なので、じっくり聴くと流れに違和感
まあ、ビンクロ・イメージの⑬10セントで十分に違和感なんだけど・・・
モッズ音楽としてBGMに使う分には
お遊び部分も含めて「イイ」CDだ
ターゲットマークはオヤクソク
2010/10/05 HMV(1,000円)