【CD】ベニー・モレーとペレス・プラード 素晴らしき出会い

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今回 の ディスコロヒアはラテン

初めて聞くベニー・モレーはキューバ出身

マンボの王様、ペレス・プラードキューバ出身

でも、2人のセッションはメキシコ

モレーのベニーはベニー・グッドマンに憧れてつけたらしい

と、聴き出したのはいつなんだろう

早く目覚めてしまう日曜の朝イチに聞くようにしていたのに

最近はすごく眠れるようになったからか

聴き終えるまで随分とかかった

それでも、ベニー&ペレスは

1曲目のイントロから絶好調だ

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収録は1948年のファーストセッションから

① キレキレの歌だけど、内容は若い女に貢ぐ老人

さて、この時代の老人とは何歳を指すんだろう?しかもキューバ

② 前の曲に比べるとソフトなタッチ

間奏に入るピアノソロはジャズのスタイルとは違う

アメリカ大陸の東西の距離を考えたら目と鼻の先にあるキューバ

この距離の方がよっぽど近いのに、音楽的にはここまで違うものなのか

 

③ 8か月後のセッション

スピード感はないものの高音のホーンが歌を煽る

終盤に出てくる浮遊するピアノにレロレロスキャット
うーん、異質だ

④ アンサンブルのホーンはデューク・エリントンを思わせる時がある

心なしか一音一音のピアノアタックがデュークに聞こえなくもない


⑤ イントロから激しく

その激しくうなる荒波のてっぺんでサーフしているようなベニーの歌も素敵だ

前半が激しすぎて後半が落ち着いて聞こえるくらい

⑥  序盤に鳴るヴァルブ・トロンボーンらしき音がキャラバンを彷彿

でも、歌が始まるとそんなエキゾチック感は無くなって

ライナーによると、ここでようやくマンボ

ただ、前の5曲との違いはよく分からない

マンボだと、煽り立てる感じが無くなる?

 

他愛のない⑦

⑧ マンボのスタイルだが、もともとはクンビアとのこと

国によって違うのだろうけれど

音楽的な違いまでは分からない

煽り立てられるような疾走感はなくなり

どこかのんびりとクルーズをしているような曲調だ

⑨ 高音を切り咲くトランペットが

いわゆるラテンをイメージさせる

間奏のピアノとやり合うスキャットの応酬はスリリング

 

⑩ 早口言葉のようにタイトル「ババラバチリ」が繰り返される

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⑪ 女声コーラスの上を浮遊するかのように歌うベニー

意味のない言葉を歌っているらしいが

歌いあげているから歌唱は、壮大な歌に聞こえる


⑫ 打って変わって小唄のような歌い方

歌詞も他愛のない意味のようだ


⑬ 他の曲でもそうなんだけれども、ソロを取るピアノは独特

 

⑭ タイトルのコカレッカはカクテルの名前との事

聞いたことがないので調べてみるとコカレロでヒット

女性名詞が男性名詞に変わった?

コカはコカ・コーラとかのコカ

コカインのコカでもあるけれど、麻薬成分は抜いてあるらしい(当たり前か)


で、ビジュアルに惹かれていろいろ見ていくと

コカレロ面白いね

全然知らなかったけど、バリピの間では随分前から流行りだそうだ

しかも、イェーガーマイスターもパーティで飲まれている事実に直面

我が家では、胸焼け後に飲むのはウンターベルク

それが高いから代用品のつもりで買ったものの甘すぎて

胸焼け後に飲む気にはならなかったイェーガーマイスター

飲み切るまで随分時間かかったな

 

で、コカレロ

ショットもいいけど

フロートにして色の違いを楽しめる

このための専用グラスもあるようだ

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なるほど、これだと色の違いがくっきりでキレイ!

だと思ったら、なんと高知の”べくはい”で作ってる!

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これだと売りのツートンが分からないじゃないか

と、思うんだけどコレって惹かれるな〜

コカレロ自体も今初めて知ったのに
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試しに、アリでもイノキでもないボンバイエを買ってみるべきか

いや〜リキュール飲まないな〜
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⑮ 聞きようによっては、ウルトラマンの挿入曲に聞こえなくもない

「みんな踊らなくてはダメだよ」と歌っているとおり、鑑賞用ではなく実際に踊るためのもの

 

⑯ 最高傑作と言われてるのも頷けるソロとコーラス、バンドの一体感を随所に感じる一曲

 

⑰ これはウルトラセブンの夜の街で使われてそうな感じ

日本でもラジオS盤アワーのテーマ曲として親しまれたとあるが

トミカ」連発してるし日本人には覚えやすそう

と、思ったものの

トミカ歴史館を見ると、1970年からの発売との事

トヨタ2000GTもラインナップされている)

S盤アワーの方は、1952〜1969年とバトンタッチされるような時系列

しかも、オープニングはペレス・ブラードのエル・マンボとある

ル・マンボはペレスブラード名義で発売された時のタイトルと読めるけど

YouTubeにアップされてるのは違う曲に聞こえるし、トミカの部分もない

オープニング曲の変遷なのか、違う時の録音なのか

 

⑱ 前曲が大ヒット中に作曲されたのがこの「マンボに夢中」

歌詞では、マンボを発明したのはペレス・プラード

初めの方の解説では既にあったスタイルともあるけれど

 

続く⑲はグアヒーローと言うキューバのスタイル

確かにマンボとは全然違う

 

⑳ これマンボですよと聞かされると

あーそうなのかと思うような感じなんだけれども

これはバディリになるらしい

レーベルRCAの発音はエルシーアー


㉑ 語呂合わせの歌らしいが

そもそも歌詞を聞いていても意味がわからない

そうなると、こういう疾走感あふれるスタイルが良い

 

㉒ 冒頭にバッチリバッチリ

今回はマンボじゃなくてバッチリですよと言うような感じなんだろうか

でもホーンで煽るスタイルで、マンボとの違いは良くわからん

 

㉓ 最後に収録されているのはマンボ讃歌

この曲を聴くと、マンボとは煽られ感が少ないものなのかと思う

 

HMV(2,295)2018.11.19に注文してるけど到着・登録してなかった