勢いでアステアのナクソス盤を聴いちゃいましょう
今回は第2弾
1931~1933年の映画に移る直前
ミュージカル『バンドワゴン』と『陽気な離婚』がメイン
①から④までは、その『バンドワゴン』の曲でSP用の録音
①②は1931年6月、③④ は 1931年9月の録音
⑤から⑭が『バンドワゴン』のプログラム・トランスクリプションズ
コレは、1930年代初頭にあったものだが専用のプレーヤーを必要としたため
絶対数が少なく、今日残っているものも勿論少ないらしい
①②は、ヴァーヴのアステア・ストーリーでも収録の聴きなじみのある曲
特にドイツ語を交える①は忘れることができない
この2曲、主にアステアの歌唱は
アステア・ストーリーの時とあまり変わらないような(完成された)感じ
④アデルとの最後のデュエット
えらくなまった歌
バックは続くプログラム・トランスクリプションズとともに
レオ・ライスマンのオーケストラ
⑤では指揮者のレオ・ライスマンが出演者を紹介
フレッド&アデル・アステアの他、ピアノには作曲のアーサー・シュワルツ
SP録音ではフレッド・アステアの歌が聞ける⑩ ニュー・サン・イン・ザ・スカイと
⑬ ホワイト・ヒートがインストルメンタル
逆に、SPに録音されていなくて歌が入っているのが
⑥ スイート・ミュージック
⑪ アイ・ラブ・ルイザはドイツ語の部分なし
基本的には歌とインストルメンタルが交互に演奏されるメドレー形式(無音部分なし)
⑬ ライナー表記ではピアノソロのように読めてしまうけれども、
アステアがちゃんと歌っている
⑭ ダンシング・イン・ザ・ダーク
アステア・ストーリーにも入っているこの曲はインストではなく歌を聞きたいところ
⑮~⑱『陽気な離婚』
その1曲 " Night and Day " は2曲収録
ライナーによると
レオ・ライスマンがバックの⑮は、英コロンビアに録音されたもの(ライナーはHMV)
テイクナンバー3はイングランドのみで発売
北米発売のビクターレーベルとは違っているとの事
⑱の Night and Day については言及されていない
⑮ 主にストリングスによるイントロが1分27秒、ヴァースに続いて歌が始まる
ヴァースも歌っている
⑯ こちらもイントロが1分17秒、ヴァースなしで歌へ
どちらも録音は1932年11月
DISCOGS から拝借したSP盤はアメリカビクターなので収録テイクとは違うはず
⑰⑱ 同じく『陽気な離婚』からの曲
録音は半年後の1933年5月
⑰ イントロなしで歌いだすスタイル
歌詞を見てると、ヴァースは後回し
⑱ こちらは、すぐにヴァースから
⑲から㉒の4曲は、録音日が近いのにカップリングされていない
どの曲も1分を超えてから歌が始まる
レーベルを見ると、レオ・ライスマンが主役
唄は添え物扱い?この時代ならありえるのかな
4枚のうち3枚はハロルド・アーレンがカップリング曲を歌っているみたい
解説にアステア主演のショウのタイトルあり
over the top (1917年)
passing show of 1918
For Goodness sake (1922年)
Lady be good
funny face
The band wagon
2012/01/20 HMV (630円)