さて月イチのディスコロヒア第5弾は、何故かアメリカのパティ・ペイジ
(亡くなって1年過ぎても追悼版らしきものが出なかったためとのこと)
これまでと違って聞きなじみのあるスタンダード曲も多数収録されている
とは言え彼女のアルバムはこれ1枚
今回も帯にあるように48ページの充実ブックレットに依って聞いていこう
ジャケットはSP盤が袋に入った状態
ライナーは袋から出したSP盤
英語の副題にあるように録音はマーキュリーの初期のもの
1曲目だけ1947年と時代が離れているが、詳細は解説にあり
翌年の1948年はミュージシャンのストライキがあった年
ビング・クロスビーでも、1年間の録音が2曲だけ
① 解説なしで聞くと一体誰とデュエットしているの?と言う録音
まさかこの時代に多重録音をしているなんて夢にも思わない
しかも、多重録音に至ったストーリーが非常に面白い
② パティ・ペイジ・カルテットとあるように
1曲目で二重唱だったのが、四重唱になっているバイバイゲーム
※ ライナーにはSPレベルの写真あり
それを見るとボーカル・バイ・パティ・ペイジ
パティ・ペイジ
パティ・ペイジ
パティ・ペイジ
一発目が当たったために、二匹目のどじょうを狙ったレコード会社の発案かと思いきや
レコード会社は首を縦に振らず、マネージャが粘りに粘ってようやくこの多重録音
④ ビングも歌っているが、久しく聞いてないと思ったらレコードにしか入ってない
(などとディスコグラフィーだけ見て書いてみたが、もしやと思い確認するとボックスに入っていました。さすが青木先生)
パティは、ビングの歌っていないスペイン語を途中にはさんで、雰囲気良し
⑤ ここでテネシー・ワルツ
さすがにこの曲は今までも聞いてきているが、本人の二重唱で
しかもかすかに鳴っているトランペットがバック・クレイトンだなんて思いもしない
⑧ レス・ポールはこちら
並行して聞いているビングの同時代のラジオ録音では、レス・ポール&ビングもある
パティ盤は、ギターの代わりに木琴?
⑩〜⑫ シンシナティでのセッションから
⑪ ビングも歌っているが、ヴァースをソロで、その後は多重録音コーラスで歌うパティは別モノの仕上がり
⑭ 解説にもあるように、ジョー・スタッフォードのイメージが強い
⑯ 途中に犬の鳴き声が加わるワンワンワルツ
おお、この鳴き声は楽団員が真似ているのか
ホンモノかと思って聞いていたけど、そんなにタイミングよく鳴くワケないよね
この曲は、ボブ・メリル
前述のビングのラジオ録音でも調子イイ曲はこのヒトのペンによるものが多い
続く⑰も同じくボブ・メリル
⑱ チェンジ・パートナーズは、ワルツ・ヒットにあやかって
邦題を「君待つワルツ」に
透明トレイの下に採用されている
⑳ ライナーにもあるようにこの辺りの選曲は子ども向け
しかもポップな曲調でもないので、いささか単調
㉒ ロックンロール時代に突入した1954年には
前曲までとは一転して大人向けの雰囲気に
好みはコッチ
㉔ 途中、語りが入るも解説読まないと二役してるなんて思わない。便利
㉕ ヴィック・ショーン楽団との1曲で締め
この後は、彼の楽団との録音が続いていくようだ
2014/10/10 OFFICE SAMBINHAから 3,024円