【CD】チャイコフスキー:大序曲1812年 / レナード・バーンスタイン

キングスマン:ファースト・エージェント

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異端のスピンオフは正道になるのか

現代版の2作を撮ったマシュー・ボーンが今回も監督

(最初聞いた時はスワン・レイクの人かと思ったけれども違う人)

今回は第一次世界大戦での話

散々盛り上げて

えー!となる展開は今回もあるものの

至極真っ当

キーパーソンのラスプーチンといえば

サンテレビで見たハマープロの映画『怪僧ラスプーチン

ラスプーチンに扮したクリストファー・リーが催眠術をかけるシーン

手でカメラの5分の4を隠して目だけを見せる演出

コストいらずのチープでアナログな演出

見たのは10代

なのに、今でも鮮明に覚えているのは10代の記憶だからこそなのか

 

このラスプーチンがキーパーソンだからか

映画のエンドロールで流れるのはチャイコフスキー1812年序曲

映画の演奏家は読み取れなかったけれど

こちらも10代の頃に好きだったレナード・バーンスタインをこの機会に

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購入は2008年

お金のない10代には1枚3,500円だったCDが

4枚で2,590円

しかも、グラモフォンのイエローマークが燦然と輝いている

グラモフォンに録音したチャイコフスキーの後期交響曲3曲、

それに序曲集を加えた4枚組がいくらなんでも安すぎる!

と買ったもの

が、いくら安いと言え

外ケースからCDケース、ライナーまで全て同じデザインを使うのはやめてくれ

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せめてパラパラ漫画風にするとか・・・

しかもCDケースは〔CD1〕〔CD2〕・・・とごくごく控えめに印字してあるだけで

4枚ともにタイトルは一緒!

フィジカルに愛は感じられない

収録4曲とも全て同じのオリジナル・ジャケットでいいじゃないか

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でも、まあオリジナルも惹かれないか

 

大序曲1812年は4枚目に収録

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ライナーに、1984年5月テルアビブでの録音との記述

 

ああ、チャイコフスキーのフルネームってこうなんだ

読みは、ピーターではなくピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

そう言えば、ロシアの大帝はピョートルだ

 

 

目的の「大序曲1812年」は4曲目

1812年はナポレオンのロシア遠征

そして、冬将軍による失敗の年

このためラ・マルセイエーズが11分56秒辺りから流れてくる

そして戦闘シーン、ホンモノの大砲の音が左右から放たれる

14分40秒を超えた辺りで、再び激しく砲弾が飛び交う

この曲は、寝る前には聞かないほうがいい

せっかく寝たのに、この大砲の音で目が覚めてしまうから

 

 

他の3曲もこの際だから・・・

 

① 幻想序曲《ハムレット

交響曲第5番の後、1888年に作曲

曲は3部構成でハムレット、オフィーリア、葬送行進曲となっているようだが

終盤はすごく勇壮な曲調

 

② スラブ行進曲

こちらの方が葬送行進曲っぽい幕開け

1876年、オスマン帝国軍によるセルビアのスラブ人キリスト教徒殺害事件を題材にしたものであるから、むべなるかな

作曲も同年

オープニングこそ哀しい感じだけど

明るく勇壮な、そしてコミカルな表情も見せる”行進曲”に展開

 

③ イタリア奇想曲

1877年に結婚、3か月で離婚

1879年から出かけたイタリアへの傷心旅行

当地の民謡をヒントに1880年に作曲

冒頭のファンファーレは騎兵隊宿舎のラッパ

通して聴いても、イタリア民謡ってどんなだっけ?

 

 

ディスクは新日ブルー

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2008/10/30 2,590円(TOWER RECORDS MINT店)