今回は、マレーネ・ディートリッヒ
昼休憩に見ているダウンロードしたAmazon Prime
『上海特急』『モロッコ』と90年近く前のマレーネの映画を年末から視聴
自分の中のマレーネは、10代の頃に見た『情婦』のイメージ
1957年の『情婦』マレーネはすでに高齢
今、画面に映る彼女以上に歳を重ねた自分が見てみると
その美貌、そして世間を席巻した理由が分かったように思う
そんな流れで以前3枚まとめて落札したCDを1枚ごとにきっちり聞くことに
ロンドンのライブ公演
咋春、バート・バカラックの来日公演に備えてこの1枚だけは聞いている
残る2枚
今回のCDはベスト
曲目を見ていくとドイツ語で歌われているようだし
モノラル録音のマークが付いている
ジャケットには妖艶な若きマレーネ
適当に聞いている時にはハリウッドに行く前の録音から
風に吹かれてや花はどこへ行ったまで
大きく時代を縦断した(まあ、テキトー)なベストだろうと思っていた
いやあ、勝手な思い込みは禁物
野口久光先生の解説を読んでいると
60年代にドイツで行ったライブのチョイスとなっている
バックのオーケストラはバート・バカラック
実際に聴いていくと
しかしながら、録音年月日やパーソネルといった情報は一切書かれていない
マレーネディートリヒで日本語検索をしても映画の事しか出てこない
英語で検索してもサイトはなかなか
なんやかやで、日本のファンの方が端的にまとめていらっしゃったのを発見
情報を組み合わせると、おそらくこう
①~⑪までが13曲入りのこのアルバムからの抜粋
各曲のプレイングタイムを比べてみるとCDの方が少ない
どうやらライブのMC部分をカットした様子
⑫〜㉓までは、次のアルバムをもれなく収録
㉔は、久光先生がCDでのアンコールトラックとされている曲
たぶん、シングルで発売されたもの
カップリング曲の風に吹かれての英語盤
こちらにも入っているが
ここに入っているのはアムステルダムでのライブ録音
それでは、1曲1曲聞いて行こう
① 解説にもオープニングテーマと紹介されている「また恋してしまったのよ」
イントロだけで、さあ、コンサートが始まるよ
といった雰囲気をバンバン醸し出している
バカラック・マジックここにあり
②歌詞の自動ピアノのところでは、小粋にピアノが鳴っている
⑤⑥ペーター、ジョニーと男の名前が続いた後は
⑦⑧マリー、リリーと続く女の名前
⑧のリリー・マルレーンはドイツ語
オリジナルはドイツ語だけど、よく耳にするのは英語。これは貴重かもしれない
⑨1931年のドイツ映画の曲
日本語訳を読むと、なんて退廃的なんだろうと思う
すごく控えに鳴っているバックのオーケストラがすごく素敵
違うアルバムとなる⑫からはステレオ録音
⑬ 風に吹かれてのドイツ語盤
間奏だけじゃなく歌のバックでも、左スピーカーのオーケストラが大活躍
⑭オープニングからバカラック!
バカラック節全開のゴージャス仕様
まさに、奇蹟の邂逅
⑯花はどこへ行ったのドイツ語盤
花〜少女〜男達〜兵士たちと、徐々に盛り上がっていくバカラック&マレーネ
そして、墓〜花と静かに幕引き
⑱ ビング・クロスビー&デビッド・ボウイの印象が強いリトル・ドラマー・ボーイ
貧しい少年がキリストの誕生を祝って太鼓を叩く歌
⑳この曲もバカラックの編曲が素晴らしいの一言
さどやマレーネ、気持ちよく歌えたんでしょうね
㉑魔法の竜のパフもドイツ語
㉔アンコールトラックの「花はどこへ行った」は英語
こちらも男達から兵士へと盛り上がり、墓、花へと静かに終わっていくアレンジ
以上、トータル24曲74分ジャスト
MC削除は、このため?
できれば丸々収録して欲しいところだけれど
ドイツ語詞に訳詞、久光先生の解説とフィジカルは充実
タイトルに工夫があってもと思うところだけど
ベスト買うようなヒトは、ドイツ語を強調しない方が得策と考えた?
外見だけではドイツ語って分からないぞ
レーベル面のタイトルはドイツ語で表記
2019/12/26 (2970+550/3)