休憩中に見ているダウンロードしたアマゾン・プライム
1週間でちょうど見終わるように1時間前半のものを選んでいる
この機会にまず見ないだろうと言う古いモノクロ映画
カリガリ博士を見たりしたが
モノクロ画面だと映り込みが凄すぎて見づらく
昼休憩には不向きだ
よって今回は『迷子の警察音楽隊』
話の内容ともかく
劇中、若い楽団員が ”do you like Chet Baker ?”
と、尋ねてから ♪ My funny Valentine
と歌うシーンが何度も出てくる
年配の監督職にあたるような楽団員が答える
「自分も好きだ。彼の録音は全て持っている。
ハリー・ババシンから1988年のラストコンサートまで」
件のハリー・ババシンは全くもって聞き覚えがない
調べてみると、チャーリー・パーカーとのジャムセッション
このときのライブハウスのオーナー、そしてベーシストがハリー・ババシン
チャーリー・パーカーと言わずハリー・ババシンと言ってるところにこだわりを感じる
そんな流れで我が家に唯一あるこのアルバムを聴くことに
紙ジャケット仕様のこのCDの発売は2001年
その時に聞いた印象は、あれ女の人が歌っているの?
と言う感じで馴染めなかった
帯にも "中性ヴォイス" ってありますね
イーサン・ホークの映画『ブルーに生まれついて』を見た後にも
聞いたりしているんだろうけれども、あまり印象無し
今回、おおよそ20年経って聞いてみると
すごく気持ちよく入ってくる
歳を重ねるとはそういうものなんだろうか
さて、このアルバム
ライナーを見ると最初のレコードはモノラル録音
その後そのモノラルを電気的にステレオにし
日本ではその疑似ステレオをさらにモノラルに戻したとぐっちゃぐっちゃ
手元にあるCDは、オリジナルのモノラル録音仕様とのこと
収録は14曲
レコードでは、A面が6曲、B面が8曲との変則
録音年の1956年と54年で両サイドに分かれている
1956年の新しい録音がA面
基本的にトランペット・ソロとボーカルが交互に流れる
①若々しい歌声
④歌詞にはないヴァ―スからスタート
⑥特に女性的に聞こえる
⑦からがB面
⑩ここでマイ・ファニー・ヴァレンタイン
全編通してヴォーカルのみ
この曲は、シナトラのイメージが強いが
全く異なる仕上がりのチェットもイイ!
和田誠さんの選曲では、チェットをチョイス
ただ、このアルバム収録曲とは異なる録音、さすが
⑪ボーカルのみの前曲のウップンを晴らすかのようにイントロからトランペット
⑫⑭歌の後にトランペットのオブリガードが付いている
多重録音とのこと
ジャケット表面だと、白ヘインズに見えてしまうTシャツだけど
裏面だと、ちゃんとリブ付きだ
この写真を撮っているウィリアム・クラクストンは、先日実家に避難させた
マックイーンの写真集のカメラマンではないか!
B面の8曲は、1954年10インチのアルバムとして発売されていたものの全曲
でも、曲順は微妙に違っている
2001/08/06 加古川ミヤコで定価で買っている