【CD】タバスコの香り/ローズマリー・クルーニーとペレス・プラード

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ペレス・プラードを調べていると、こちらのアルバムがヒット

そういえばロージーのアルバムとして買った

それだから、ペレス・プラードの存在を失念するのも仕方なし?

2002年発売

まあ、20年前だもんね~

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紙ジャケット仕様のオリジナル復刻は

12曲で30分を切る仕様

先日聞いていたベニー・モレーとの共演から

ほぼ10年の1959年7月から8月にかけての録音

アメリカナイズされたのか

10年を経て丸くなったのか

はたまた単にロージーがお気に入りだったのか

ベニー・モレーとやり合うような丁々発止のペレス・プラードではない

お決まりのウッとかアーアは聞こえてくるんだけどね(左側から)

録音はプラードの楽団が左右に見事に分かれているステレオ

ロージーの歌は中央で浮遊している感じなのでとても快適

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一度聴いたら忘れられない①メロンの心でスタート

ラソンだけはどんな歌でも聞き取れる

それはこれのおかげかな

改めて歌詞を見ると

英語になるとスイカですね

で、♪ あなたの心はスイカ心~

日本とあちらの国ではスイカに対する概念が違うのか

日本じゃあ、甘い象徴にはならないよなぁ

③ I only have eyes for you

このアレンジは他ではないなぁと聞いていると

途中にウッ!

そりゃあ、他ではないか

 

④  Magic is the moonlight

解説にあるロカンボ調とは

ロックンロールとマンボを合わせた新形式の音楽

ペレス・プラードの発明とあります


⑤ ビンクロのラジオ録音でも聞き覚えのある In a little Spanish town

改めてロージーのよく伸びる声のキレイさを実感

(キレイ過ぎる声は好みじゃないけどロージーのはそうじゃない)

ディーン・マーティンのイメージのある sway

ディノもラテンのイメージで歌っていたのでそんなに違和感無し

お約束のウッ!も今回は威勢良し


⑦ このマック・ザ・ナイフのアレンジは面白い

後半に出てくる一連の固有名詞

ジェニー・ダイバーはロンドンの有名なスリ

三文オペラにも登場するようだけど

ローレンス・オリヴィエものを10代で観たきりだから

全く記憶無し

ジェニー・ハニバーと勘違いして、なんだ?と思ってしまった次第

 

⑧ Bali hai

冒頭に少しだけピアノが聞こえるが

エキゾチック感を醸し出すためだけの演出

ベニー・モレ―との決定的な違いは

攻撃的なあのピアノの有無

あのピアノが無いと丁々発止にならないのか

 

歌自体は、コレも10代で見た映画『南太平洋』

この冒頭で歌っている現地のおばちゃんのイメージ

ロージーの歌声はもちろんこのイメージからは遥か彼方

こうやって聞くとエキゾチックな美女が歌うシーンでも良かったんじゃないかな


⑨ You do something to me

♪ Do do that voodoo that you do so well が

いかにもコール・ポーター

 

⑩ Paloma

サビだけは原語で他は英語詞

 

⑪ I got plenty o' nothing nothing

ビンクロのシングス・ガーシュインでは

「何でもそうとは限らない」と訳されていたはずだけど

ここでは「くたびれもうけ」

 

⑫のアディオスで幕

AB面合わせても短いけれど、パンチが効いてて楽しいアルバム

散々ほってたけどコレいいね!

裏面の英文なんて小さすぎて読めないけれど

長さ的にはCDがベンリ

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2002/07/29 ジョーシン 三ノ宮店(2,100円)