映画『フォレストガンプ』のエビ大漁シーンに直結するのは
ジョー・スタッフォードの「シュリンプ・ボート」
逆もしかり
シュリンプ・ボートを聞いて思うのはガンプのシーン
正月に映画を見た流れで
到着した際に半分くらいで放置していたCDを
日本メイドだけれど、通販CDクラブのモノなので
並べた時に目を引くためのオビは無し
⑮以降はライナーに録音年の表記あり(全て50年代)
⑭までは何故か表記無し
モノラルだしソニーだから、たぶんコロンビアへの録音
青木啓先生の解説、歌詞に加えて
ジャズ、ポピュラー系のボーカルでは珍しく訳詞も
① ユー・ビロング・ウィズ・ミー
♪ シー・ザ・ピラミッドで始まるロングブレスの曲は
1曲目にはもってこいの印象深い仕上がり
12週1位なのも頷けるレコード
同時期のパティ・ペイジ盤はココに
個人的には、ジョーの伸びやかな声&歌が好み
ライナーではビンクロにも言及されているけど
ディスコグラフィーで確認するとラジオ録音のみ?
そのラジオ録音のイントロで、ディーン・マーチンによってヒットと紹介
ディノは、ジョーがシ〜〜〜と思いっきり伸ばしてた一小節目を
ニ小節目と入れ替えて歌ってる
他には、ディランが映画『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のサントラに
このカバーを提供している
ディランでも、さすがにここまでは持ってない
ベストかアウトテイク集にも入っていない
YouTubeですぐ聞けるけどね
おお!なんとこの人のデビュー盤もこの曲でした
② テネシー・ワルツ=パティ・ペイジ
彼女のレコードは13週1位
ジョーのアレンジもパティ・ペイジ盤とほぼ同じ
ジョーの方は、投げやりに聞こえなくもない
前曲と同じコンビ、ピー・ウィー・キングとレッド・スチュワートの作品
③ お金があれば
ユーモラスな表情で面白い仕上がり、カントリー調の楽しい曲
④ イフ
一転しての「悩まし歌唱」by青木啓
⑤ イット・イズ・ノーシークレット
歌詞を見ると霊歌?
ライナーではカントリー・ヒムとなっている
⑥シュリンプ・ボート
この歌がそう
コレを聞くとフォレスト・ガンプのエビがうじゃうじゃ大漁シーンが甦ってくる
そして映画を見るとこの歌が頭に浮かぶ
文句なしに楽しい1曲
⑦ ハンク・ウィリアムスというかカーペンターズのジャンバラヤ
ジョーは少しスローに仕上げているものの
楽しさは変わらない
⑧ そっとしておいてね
ビング・クロスビー盤がヒットしたと書いてあるけれども記憶にない
ビンクロは1952年に録音、その後ラジオでも何回か取り上げているようだ
⑨ 愛して頂戴
男性コーラスを従えてリズミカルに仕上げている
doggone は戦前のブルースでしか聞かない単語
ここでは、So doggone sweet と使われている
⑩ お電話ありがとう
固定電話でもナンバー・ディスプレイなんてなくて
誰からの電話かわからない時代
オペレーターを通してしか電話ができない時代のいい歌
作者はシンディ・ウォーカー
初めて聞く名前の彼女は、ビンクロに認められて世に出たカントリー歌手
⑪ (恋のすべてを)今夜教えて
最後に「卒業はもうすぐね」
なんて歌詞が出てくるからには学生の話
teacher stand so near なんて歌詞が出てくるから
Don't stand so close to me を連想
⑫ 明日にまた
この辺りの選曲はしっとり系
⑬ 霧のロンドン・ブリッジ
エルヴィス後の1956年、ロッカバラード
⑭ 歌詞は割愛
そもそも歌詞はあるのか?
全編スキャットと言われてもそうかなと思うタフワフワイ
間奏のトランペットとともに
イクサな仕上がり
⑮ スターダスト
イントロからだいぶ違うアレンジで
ナット・コールが刷り込まれた耳にはもはや異曲
⑯ 時代がかった大仰なイントロ
歌が始まるとそんなに思わないんだけど
演奏オンリーの間奏なんかはまたもやオオゲサ
⑰ 歌にまとわりついてくる管楽器、
ジョーは、ハミングのようなスキャットのような ♪ ウーウーで応戦
⑱ 対訳付けるとナマナマしすぎてアウトな歌
意味分からずに歌だけ聞いてるとパンチがあってイイのよね
⑲ アイ・シュッド・ケアの意味は「くよくよするはず」
シナトラのイメージのまんまに聞こえるのは
シナトラの録音もそんなに聴き込んでないからか
⑳ アイル・ビー・シーイング・ユー
ビンクロで聞き馴染んでいるけれど
彼よりもタメて歌っているジョーもイイ
2020/6/19 ヤフオク(750)