【CD】ビヨンド・ザ・シー(2枚目)

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1枚目からずいぶん経つけれど

コンピレーションCD『ビヨンド・ザ・シー』の2枚目を

bingcrosmy.hatenablog.com

帯を見ると、元ネタはイギリスのコンピレーション

ココに当時日本で流行っていた① Blue Velvet を追加して全51曲に

1曲減らさないのは良心的

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① blue velvet

歌手ボビー・ヴィントンは初めて聞く名前

コーラスを伴う古き良き時代のスタイルは

1963年の全米1位

ビートルズ上陸前のアメリカならでは

 

② ain't got no

ニーナ・シモンの最初のCDはイラスト&バッタモン

声だけ聞いて、男の人がと思っていた

歌はなに?何がある と連呼する歌詞で

覚えてソラで歌うのは大変そう

最後は、コントロールブースの会話で終わっている

 

③ マシュ・ケ・ナダ

エラ・フィッツジェラルドが本気出しすぎの1曲

少年野球にプロの選手が入り込んできた位の場違い感

セルジオ・メンデスを思い起こさせる歌い方だと思ったら、1971年録音

 

④ 夏の日の恋 〜映画『避暑地の出来事』

パーシー・フェイスは一家に1枚?

当時は必携?

あっても無くても、この曲は絶対聴いてるな

でも、レコードまるまる1枚分を集中して聴けるかはギモン

 

⑤ タイトルも歌いだしも「ポルファボル」

続く歌詞は、全て英語

この曲では、ちょっぴりハスキーで

ちょっぴり官能的なドリス・デイ

 

⑥ You do something to me

 バリトン・サックスの 低音に導かれて

これまたドスの効いた声で歌うシナトラ

でも、1950年だから35歳

コロンビアのシナトラのイメージを覆すようなスイング感

 

⑦ 「涼しき宵」

ビンクロのCDでは「冷たき宵に」となっている

他でカバーされてる記憶なし

まさかロージーが歌っていたとは

それに、日本語訳を見るのも初めて

このCDでは歌詞と日本語訳を並べてあるので、すごく便利

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⑧ Put on a happy face

いかにも「トニー・ベネット」な1曲

♪ バナナ・スプリットのことを考えて

♪ きっと気分が晴れるから

はて、バナナスプリット?

写真で見ると、喉が焼き付きそうなほどのクリームまみれ

 

⑨ アステア&ロジャースの「素敵な恋」をマリリン・モンロー

1954年の録音はレコード用?

 

⑩ i've got you under my skin

シナトラのタイトルなら「あなたはしっかり私のもの」

そのシナトラの印象が強すぎて

メル・トーメは流しているように聞こえる

 

⑪ It's been a long long time

ビンクロと同じ1945年の録音

8月に太平洋戦争、第二次世界大戦が終わった年

ビンクロは、レス・ポール・トリオとのしっとりヴァージョン

本盤収録のキティ・カレンはビッグバンド・バージョン

ビッグバンドだからか、歌が始まるのは1分を超えてから

やけに賑やかな間奏だと思っていたら

そのまま終了

ライナーには出ていないが

ハリー・ジェームズ楽団みたい

 

⑫ kiss me honey honey

007イメージのシャーリー・バッシー

1959年録音は、ドクター・ノオよりも前だけど

心なしかジャマイカ感あり

 

Bossa nova hand dance

早口のポルトガル語で始まるボサノバ・ハンド・ダンス

Ⓟ に年が入っていないけれど、そういう時代なんだろう

 

⑭ frenetic twist

ラテン!な1曲

この時代に、イカにも流れてそう

 

⑮やけに軽やかな「イパネマの娘」は

それもそのはずパーシー・フェイス

 

⑯ 悲しみのジェットプレーン

あれ、この時代にもう作ってたの?ジョン・デンバー

歌っているソフィー・バーカーは2005年のデビュー

録音は2006年で、基準がよく分からない

曲的には違和感なし?音の作りはやっぱり時代が違うな

 

⑰ ドック・オブ・ザ・ベイがこれでいいのか

そんな気にさせるほどの軽~いインスト

 

⑱ ボサノバでキス

というより、サンバでキス

途中、『エリス・レジーナ・イン・ロンドン』を彷彿

 

タイトルにも歌でも頻繁に出てくる「ベソ」がキッス

 

⑲ グアグリオーネ

ペレス・プラードのイインストルメンタル

気合を入れるような曲調じゃないからか

同じみのウッ!すら聞こえない

 

⑳ Daydream

The Lovin’ Spoonful ではなくて

ウォーレンス・コレクション

初めて聞く固有名詞は、グループ名とも思えないベルギーのバンドだが

こちらがオリジナル

これをドイツのギュンター・カルマン合唱団と言うこちらも二度と聞く事はないだろうグループが演奏

まぁ、日曜の昼下がりに聴くにはいい感じ

 

㉑ my baby just cares for me

my baby と、歌っているものだから

男が女の恋人について歌っているように聞こえてしまうけれど

ここはニーナ・シモン

だから、自分の男はこれこれだと歌っている

エリザベス・テイラーラナ・ターナーにも惑わされないなんてね

はて、2番に出てくるリベラーチェとは?

ド派手なピアニストだけども、写真は男

調べていくと、70年代には同性愛者として周知の事実

録音は、1959年とあるので、その頃から?


www.youtube.com

ニーナ・シモンといえば猫なのか?

 

㉒ On the sunny side of the street

dizzy Gillespie のトランペットでスタート

1分手前でバイオリン

1分50秒を超えてからのコーラス

そして、ようやくボーカル

3分で終了するバージョンでは歌がメインではない

邦題は、「日向の道を」ではなくカタカナそのまま

 

㉓ something for cat

ヘンリー・マンシーニと言われると

そんな気もする『ティファニーで朝食を』の挿入曲

 

㉔ 雨にぬれても

Burt Bacharach の超有名曲を

変化球的にピアニスト、ピーター・ネロで

 

㉕ またまた変化球

シナトラの代名詞「夜のストレンジャー」をメル・トーメ

録音はシナトラと同じ1966年

 

こう変化球が続くと帯にある「全てオリジナル音源です」はいささかアヤシイ

 

㉖ 最後の最後でビギン・ザ・ビギン

最初ディーン・マーティンかと思ったアンディ・ウィリアムス

曲が進むに連れて壮大に歌いあげていく

最後はビギ~ンのリフレインで締め

 

 

2012/02/15 HMV OUTLETで756円